糸をよりあわせるように紡いだ、サステナブルな“ジン”の総合ディレクション
国産のサステナブルなお酒“ジン”を作るプロジェクト「Y O R I」のメンバーとして、総合的なディレクションとデザインを担当しました。制作にあたりプロジェクトメンバーで実際に蒸留所へ。
蒸留に使う素材や想いに触れ、蒸留の過程をみて、試飲をし、五感の全てを使って取り組みました。実体験から紡いだブランド名「YORI」とは、一本の糸をよりあわせて生まれるお酒でサステナブルな輪を広げたい。そんな想いを込めて、パッケージのデザインやサービスサイトの制作も一貫して行いました。
主なアプローチ
APPROACH
#ブランディングデザイン #グラフィックデザイン #事業課題・組織課題リサーチ #市場・競合リサーチ #定量データ調査・分析 #カスタマージャーニーマッピング #撮影
プロジェクトサマリー
SUMMARY
クライアントの課題
「サステナブルなジン」というプロジェクトの明確な方向性があり、サステナブル要素の認知と販売のバランスが課題。「ジンの販売」がゴールではなく、「地域と一体になりジンを作るプロジェクト」の認知拡大とファンを増やすことが目標でした。
シープラッツの戦略
サステナブルをストレートに表現せずに、ブランド名・ストーリー・プロジェクトチーム名・サービスサイト、それぞれの文脈に想いを込めることで世界観を構築。また、“ジン”として愛される商品となるように、オーセンティックとモダンのバランスをとるデザインを心がけました。
目に映る全てがブランド要素を体現 ブランドカラー、デザイン細部にまで想いを込めて
「YORI」というブランド名には「いくつもの細い糸を、一本の太くしなやかな糸のようによりあわせる」という意味が込められています。糸をよりあわせるように、生産者と地域、そして飲み手である消費者を繋げていきたい。そんな想いを表現するのに、生成色をブランドカラーにしました。生成色とは、漂白あるいは染色される前の「素材そのものの色」のこと。今回のテーマに最適なブランドカラーを使って、全てのクリエイティブに落とし込み、「Y O R I」の要素をデザイン細部にまで込めて個性を表現しました。
ブランドの“透明感”を伝える写真。クリアで実直な純粋さを伝えるためのこだわり
飲食の撮影では欠かせない「美味しそう!」と見た人に思ってもらえるのは大前提としてありました。素材そのものや“ジン”が美味しそうに見えているかを追求し、あらゆる技巧を駆使して撮影に取り組みました。しずる感を出すために、氷の入れ方、そしてグラスにつく水滴などこだわり抜いて、より美味しさをそそるように工夫を凝らしました。
ブランドの特性上、透明感が伝えられるような演出をしました。クリアで純粋な様子を表現するために、濁りがなく、真っ直ぐな印象を伝えられるように撮影にこだわりました。
プロジェクトの集大成となるサービスサイト。プロダクト全てに込められた想いをユーザーへ
ロゴの「YORI」は、糸をよりあわせているイメージを表現しました。サービスサイトはブランドカラーの生成色でまとめて、柔らかく、優しい印象へと仕上げました。また、ファーストビューからブランドネームに込められた「糸をよる」イメージを伝えるために、画面をスクロールしていくと糸がよりあわされていく動きのある演出を加えました。また、「YORI」には「地域からのたより」という意味をもあります。手紙をモチーフに温かみのある雰囲気にしているのもポイントです。